CMSIS-DAPってなに?
CMSIS(シーエムシス)とは、ARM社が標準化したCortex マイクロコントローラ ソフトウェア インタフェース規格のことです。Cortex-Mプロセッサ向けのハードウェア抽象化レイヤで、様々なベンダのCortex-M搭載CPUに対して、統一的な方法でハードウェアにアクセスできます。
簡単に言えば、USB-JTAG/SWDの標準的なプロトコルをARM社が定めたというものです。CMSIS-DAPを使うと、KEIL μVision(MDK-ARM)や、LPCXpressoなどのツールから、Cortex-Mマイコンをデバッグできるようになります。
ちょっと補足説明
CMSISには元々、COREライブラリ、DSPライブラリ、RTOSライブラリがありましたが、2012年にCMSIS-DAPが追加されました。CMSIS-DAPは、ターゲットのDAP(デバッグアクセスポート)への標準化されたアクセス方法を提供するものです。つまり、CMSIS-DAPとは、ホストコンピュータとUSBで接続し、ターゲットとはJTAG/SWDで接続するというJTAGエミュレータ(デバッガ)の標準的な規格であって、それを実現するためのソフトウェアでもあります。
CMSIS-DAPの規格はARM社に登録すればだれでも読むことができます。公開された規格は誰でも読むことができ、それを実現するためのソースコードも閲覧できます。