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最終更新日 平成24年11月30日

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Eclipseの初期設定

まず、Cygwinとrx-elf-gccのインストールが完了している必要があります。

これらが完了している前提でこのページは先に進みます。

rxduino--libのダウンロード

こちらのダウンロードページからrxduino-lib(bin)をダウンロードします。今回はC:\に保存します。ダウンロードしたら、tar.gzファイルをコマンドプロンプトから解凍します。

 

tar xf rxduino-lib.tgz

 

これで、C:\rxduino-libというディレクトリができました。

rxduino-libアーカイブについて

RXdunoのアーカイブを解凍すると、次のようなディレクトリが復元されます。

lib --+ 各種のスタティックライブラリ(*.a)が納められています
+- libfatfs.a RX-ELF-GCC用に移植されたFatFSライブラリです
+- libliquidcrystal.a キャラクタ液晶ライブラリです
+- libnokialcd.a Arduino用のNokiaLCDライブラリです
+- liboled.a MARY拡張基板のOLEDライブラリです
+- librxduino.a RXduinoライブラリです
+- libtkdnhal.a 特電HALライブラリです
+- start.o スタートアップコードです
+- fatfs/ RX-ELF-GCC用に移植されたFatFSのソースです
+- liquidcrystal/ キャラクタ液晶ライブラリのソースです
+- nokialcd/ Arduino用のNokiaLCDライブラリのソースです
+- oled/ MARY拡張基板のOLEDライブラリのソースです

sample --+ 各種のサンプルアプリケーションが納められています
+- adc RX62Nの内蔵ADCの操作サンプルです
+- AE-GYRO-SMD 秋月電子の圧電振動ジャイロの動作サンプルです
+- common 割り込みベクタなど共通して使われるものが入っています
+- ethercapture イーサネットの通信をキャプチャしてダンプします
+- fatfs SD/MMCカードの動作サンプルです
+- gpio_hal HAL経由でGPIOを叩くサンプルです
+- gpio_rxduino RXduino経由でGPIOを叩くサンプルです
+- KXM52 加速度センサKXM52の動作サンプルです
+- liquidcrystal キャラクタ液晶の動作サンプルです
+- math_and_printf printfや数学関数を使うサンプルです
+- nokialcd ArduinoのNokiaLCDに長方形をいっぱい描くサンプルです
+- oled MARYのOLED基板に長方形をいっぱい描くサンプルです
+- rtc RX62Nの内蔵RTCの動作サンプルです
+- serial_hal HAL経由でシリアルポートにアクセスするサンプルです
+- serial_rxduino RXduino経由でシリアルポートにアクセスするサンプルです

include -+ インクルードファイルが納められています
+- lib 各種ライブラリのインクルードファイルが納められています
+- rxduino RXduinoのインクルードファイルが納められています
+- tkdnhal HALのインクルードファイルが納められています

core --+ RXduinoや特電HALのソースコードです
     +- rxduino RXduinoのソースコードが納められています
     +- tkdnhal HALのソースコードが納められています

Eclipseのダウンロード

Eclipseをhttp://www.eclipse.org/downloads/からダウンロードします。

 

赤丸で囲った部分をクリックしてダウンロードします。Eclipseを起動するにはJavaが必要なので、JREを適宜インストールしてください。

Eclipse.exeを起動したら、ワークスペース(プロジェクトの保存などに使われるディレクトリ)をどこにするかきかれるので、任意に決めます。(マイドキュメントなど)

次に、左上のFile→Otherをクリックします。

ウィザードが起動したら、MakeFile-をクリックし、選択します

Browseをクリックします。

rxduino-libを解凍したディレクトリを選択します。この場合はC:\rxduino-libを選択します。

Finishを押すと、左側のProject Explorerに先ほど追加したディレクトリが出てきます。出てこない場合は、Window→Show View→Project Explorerを選択すると出てきます。

環境のチェック

この状態で、userapp.cppに何も変更を加えずに、「Project」→「Build All」を実行して、コンパイルしてみます。このとき、エラーが出ないことを確認してください。

もし、コンパイルの際に、

Error: Program "make" is not found in PATH

といわれてしまうようであれば、Cygwinのパスが通っていないので、Cygwinの項を参考にパスを通してください。

エラーが出なければ、これでコンパイルのためのすべての準備が整いました。

作成されたuserapp.elfまたはuserapp.motファイルをRXマイコンボードに書き込みます。

書き込み手順は、RXduinoの書き込み環境の準備を参照してください

サンプルコードを見てみる

#include <stdio.h>
#include <rxduino.h>  
//最初に #include  <rxduino.h>と宣言して、
//ライブラリのインクルードを宣言してください。 
 
void setup()
//起動時に最初にsetup()関数の中身が1回だけ呼び出されます。
{
  Serial.begin(9600);
//Serial.begin(9600)は、シリアルポート(SCI0)を初期化します。
  Serial.println("Start RXduino!");
//Serial.println()関数は、文字列や数字など様々なものをシリアルに出力します
 
 pinMode(13,OUTPUT); 
//pinMode関数は、GPIOの端子の入出力方向を指定します。第一引数は端子の番号。
//第二引数はINPUTまたはOUTPUTと指定します。pinMode関数の詳細はこちらをご覧下さい。
 
}
 
void loop() 
//loop()関数の中身は、プログラムの実行中に、無限に繰り返し実行されます。
 
 {
  delay(500); 
//delay()関数を使うと、指定した時間(ミリ秒)だけウェイトさせることができます。
//LEDの点滅の速度を調整する場合などに用います。詳しくはこちらをご覧下さい。

  digitalWrite(13,LOW); 
//GPIOに値をセットします。第一引数は端子の番号。
//第二引数はLOWまたはHIGHを指定します。詳しくはこちらをご覧下さい。
  delay(500);
  digitalWrite(13,HIGH);
 
 for(int i=0;i<256;i++)
 {
  analogWrite(4,i);
//PWMを使ってアナログ出力ポートから値を出力。ピン番号は4,5,6,7が選択できます。
//現在この機能はRaXino限定機能です。
  analogWrite(5,255-i);
  analogWrite(6,i);
  analogWrite(7,255-i);
  delay(1);
 }
 for (int i=0;i<256;i++)
 {
  analogWrite(4,255-i);
  analogWrite(5,i);
  analogWrite(6,255-i);
  analogWrite(7,i);
  delay(1);
}    

ユーザーアプリの作成について

コンパイルするときに前節までの手順でインストールしたrx-elf-gccを指定する必要があります。具体的にはmakefileの最初の5行の書き換えをします。 

もし、rx-elf-gccを別のフォルダに用意した場合CCPATHを変更してください。

デフォルトの状態では 

 

CCPATH = /cygdrive/c/cygwin/usr/local/tkdn-20110720/rx-elf/bin/

となっています。C:\は/cygdrive/c/と表記してください。またバックスラッシュ「\」は避けてください。フォルダ名に2バイト文字、スペースが含まれていると、動作しないことがあります。